Kofax Search and Matching Server クラスタ内の制限モード
Kofax Search and Matching Server クラスタで複数のサーバーを使用する場合、他の Load Balancer で何らかのトラブルが発生したときのフォールバックとして機能する 2 つ目の Load Balancer を用意しておくと便利です。
しかし、Load Balancer によるデータベースの管理は許可されていないため、これは問題となります。Load Balancer は、データベースを自動的にアクティブ化、非アクティブ化、追加、削除、インポート、エクスポート、または更新することはできません。クラスタはプライマリ ノードがない状態で機能します。つまり、データの同期は Load Balancer またはプライマリ ノードによって管理されません。クラスタ内のすべてのノードがセカンダリ ノードとして追加されます。
一般的な構成では、Load Balancer にはノードの追加と削除のみが許可されていますが、それらのノードもセカンダリ ノードである必要があります。ノードがプライマリ ノードとして構成されている場合、そのノードはクラスタから拒否されます。クラスタへのクエリは、各ノードのデータベース バージョンに基づいて、各ノードに個別に分散されます。データベースのバージョンが複数のノードで同一であることが理想的ですが、バージョンが異なる場合、Load Balancer は追加のトラフィックを作成して、最良のクエリ結果を持つノードを見つけます。この余分なトラフィックにより、このクエリや他のクエリの検索結果が遅くなる可能性があります。
クラスタ設計に冗長性を持たせるために、2 番目の Load Balancer は、別の Load Balancer によってすでにリストされた一部の Kofax Search and Matching Server ノードを参照します。どちらの Load Balancer も、変換プロジェクトのデータベース プロパティで参照されます。
ただし、2 つの Load Balancer によって矛盾する情報が送信されないように連携させるためには、制限モード
を使用するように両方の Load Balancer を構成する必要があります。Load Balancer とノードが制限モードで実行されている場合、クラスタはプライマリ ノードを持ちません。必要に応じて、セカンダリ ノードは冗長性を持たせるために 2 番目の Load Balancer によって参照されます。
制限モードの 以下の手順に従って、 を使用するように Load Balancer を構成することができます。
- 制限モードの設定方法
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Load Balancer の制限モードを設定するには、2 つの方法があります。
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MSP ファイルを使用してインストールする場合は、コマンドに SERVICEMODE="restricted" パラメータを追加します。
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Kofax.KSMS.LoadBalancerService.exe.config ファイルを編集して、RunningMode の値を 「制限」 に設定します。
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それぞれの Load Balancer ごとに制限モードを有効にすると、次のことができるようになります。