概念と原理
Kofax Search and Matching Server は、リモート サイトにある大量のデータに対してさまざまな Kofax アプリケーションから送信される検索要求を処理します。これには、顧客またはサプライヤのデータベースなどが含まれます。
Microsoft SQL や Oracle サーバーなどの他のデータベース サーバーとは異なり、Kofax Search and Matching Server は、完全一致ではない (あいまいな) 検索を実行できます。つまり、検索文字列にスペルミスが含まれている場合や、データベースに保管されている正確な値と一致しない場合でも、検索結果が返されます。これは、Canyon Avenue
またはCanyon Ave
あるいはCanyon Av.
といったようにストリート名がばらつきを持って保管されている住所データなどに対して特に有効です。Microsoft SQL、Oracle、ODBC データベースのテーブルとビューに基づく独立したあいまい検索機能、または Kofax Search and Matching Server のみで参照される入力として区切りテキスト ファイル (CSV) を提供します。
リモート サイトにあるデータのあいまい検索を実行すると、サーバー上に別のクライアントからアクセスできるデータベースが 1 度だけ構成され、クライアント サイトでの起動時間が短縮されます。クライアント サイト側では、リモート サイトのデータにアクセスする際のロード時間やメモリの増加を抑えられます。さらに、Kofax Search and Matching Server では自動更新のスケジューリングが利用できるため、各クライアントのローカル Fuzzy データベースを手動で更新する必要がなく、クライアントに最も正確なデータが自動的に提供されるため、定期的に変更されるデータベースのメンテナンス コストが削減されます。
大規模なエンタープライズ データベースに対応できるように、Kofax Search and Matching Server は 64 ビットの Microsoft Windows オペレーティング システムで実行されるサーバー アプリケーションという仕様になっています。また、マルチスレッドを使用してマルチコア環境をサポートしつつ、迅速なアクセスと高速な応答時間を実現するように設計されています。単一のスタンドアロン Search and Matching Server の容量制限に達した場合は、Load Balancer を使用して、一連の異なる Search and Matching Server にアクセスすることで、計算ワークロードを複数のコンピュータに分散できます。たとえば、検索要求を送信するクライアントの数が増えた場合には、Load Balancer が必要になります。
さまざまな Kofax Search and Matching Server アプリケーションから、同一のサーバー上で管理されている 1 つ以上の Fuzzy データベースに対して検索要求が送信されます。Kofax のアプリケーションからは、同一のサーバー上で管理されている 1 つ以上の Fuzzy データベースに対して検索要求が送信されます。Kofax Search and Matching Server は、たとえば、データベース ロケータの結果についての Kofax Transformation Modules Server からの要求よりも、Kofax Transformation Modules Validation などのユーザー インタラクティブ モジュールからの検索要求を優先することなどによって、すべての検索要求を効率的に処理し、検索要求と並行してデータベース更新を実行します。
効率的な検索と自動更新を提供するため、Kofax Search and Matching Server は各種の Microsoft Windows サービスと構成ツール、Kofax Search and Matching Server Administration で構成されています。このツールは、新しい Fuzzy データベースのセットアップとメンテナンス、および自動更新とロード バランシングの構成に使用します。